FPに相談する前に読むべき1本 ― 不安を整理し、未来を描く準備とは?
「FPに相談したいけど、何を準備すればいいの?」――そんな不安を抱える方へ。この記事では、ファイナンシャルプランナーとの初回相談で得られる価値や、相談をスムーズに進めるための準備ステップを丁寧に紹介します。Life & Financial Clinicのライフプランシミュレーションを活用し、不安を見える化して“選べる未来”を描くための第一歩を後押しします。
「何を聞けばいいか分からない」あなたへ
「家計のこと、将来のことを相談したい。でも、何を聞いたらいいか分からなくて…」
ファイナンシャルプランナー(FP)として日々相談を受けていると、こうした声を本当によく耳にします。
不安はある。何かしなきゃという気持ちもある。でも、「具体的にどう動けばいいのか」がわからない――。その戸惑いこそが、多くの方に共通する出発点なのです。
現代は、お金や暮らしに関する情報が簡単に手に入る時代です。SNSや動画、専門サイト、書籍…。情報はあふれているのに、「自分にとっての正解」が見つからない。むしろ、見れば見るほど不安や混乱が増してしまうという方も少なくありません。
さらに、お金の話は家族や友人にも打ち明けづらいものです。話しにくさや、比較されることへの抵抗感、価値観の違いも重なり、悩みを一人で抱え込んでしまうケースも多く見られます。
だからこそ、私たちのような“第三者であり、専門家でもある存在”が求められているのだと感じています。
本記事では、「FPに相談してみたいけど、どう準備すればいいのか分からない」という方のために、相談のメリットや、事前にしておくとよい“心と情報の準備”について、わかりやすくお伝えしていきます。
まずは、肩の力を抜いて読み進めてください。あなたの「不安な気持ち」が、そのまま相談の出発点になります。
FPに相談すると、何が見えてくるのか?
FP相談で得られる最大の価値は、「不安の見える化」と「選択肢の整理」にあります。
頭の中ではなんとなく感じていた不安――でも、正体がはっきりしない。そんな漠然としたモヤモヤを、相談を通じて「具体的な課題」として捉え直すことができるのです。
たとえば、次のようなことが明確になります:
- 今の家計に無理はあるか? このままの生活を続けて将来は大丈夫か?
- 教育費、住宅ローン、老後資金――それぞれ、どれだけ準備すれば安心なのか?
- 保険や投資、iDeCoやNISAなど、数ある選択肢の中で「自分に合うもの」はどれか?
私たちLife & Financial Clinic(以下、LFC)では、初回相談の段階でライフプランシミュレーションを行います。これは、将来にわたる収支や貯蓄残高の変化を数字とグラフで可視化し、「もしも何もしなかったら?」と「違う選択をしたらどうなるか?」を比較できるツールです。
たとえば、退職時にどれだけお金が残っているか。教育費ピーク時の赤字リスクはあるのか。早めに保険を見直したらどうなるか…。こうした“未来のシナリオ”を複数パターンで描くことで、初めて「自分が本当に選びたい未来」が見えてきます。
つまり、FP相談とは、「今の延長線」だけでなく、「未来の可能性」まで含めて、あなた自身の人生をデザインする時間でもあるのです。
相談準備に「完璧な資料」はいりません
「家計簿がきちんとつけられていない」
「加入中の保険がどんな内容かよく分からない」
「夫婦でお金のことを話し合えていない」
――そんな状態でも、どうぞご安心ください。
FP相談に必要なのは、“準備が完璧であること”ではなく、“相談したいという気持ち”です。
むしろ、「分からないことがある」「何が課題かが明確でない」という状態こそ、FPに相談すべきサイン。わからないからこそ、プロの視点で整理し、一緒に考える価値があるのです。
LFCでは、相談者の方がリラックスして本音を話せることを大切にしています。無理に資料をそろえる必要はありませんし、「こんなことを相談していいのかな?」という遠慮もいりません。
とはいえ、相談をよりスムーズに、具体的に進めたいという方には、次のような情報を事前に少しだけ整理しておくことをおすすめしています。気軽なメモや感覚的な把握で十分です。
相談前にやっておきたい「3つの準備」
FP相談に完璧な準備は不要――とはいえ、ちょっとした整理や気持ちの棚卸しがあると、相談がより実りある時間になります。
ここでは、初めての方にもおすすめできる「3つの準備ポイント」をご紹介します。
(1)不安や希望を書き出してみる
最初にやってほしいのは、「気になること」「気がかり」を、頭の中から紙の上に出してみること。箇条書きでも、メモアプリでも構いません。思いつくまま、自由に書いてみてください。
たとえば:
- 教育費がどれくらいかかるのか、正直見当もつかない
- 老後の生活費がどれくらい必要なのか知りたい
- 家計が赤字気味だけど、どこをどう見直せばよいか分からない
- 保険に入っているけど、内容も目的もあいまいなまま
「こんなこと聞いていいのかな?」「漠然としすぎてるかも…」と感じる内容でも、私たちは大歓迎です。むしろ、そうした“言葉にしづらいモヤモヤ”こそ、FPの出番だと考えています。
(2)将来のイメージをふくらませる
お金の計画は、未来の暮らしを描くことから始まります。5年後、10年後、あるいはリタイア後…、どんな自分でいたいかを少しだけ想像してみてください。
- 「子どもには希望する進路に進んでほしい」
- 「50代で住宅ローンを完済して、気持ちに余裕を持ちたい」
- 「60歳以降は、週に数日だけ働いて、夫婦で旅行もしたい」
具体的でなくても構いません。「こうだったらいいな」という願いや、今の生活から感じることを言葉にするだけでも、資金計画に必要な“軸”が見えてくるのです。
あなたの“人生のシナリオ”は、他の誰のものでもありません。FP相談は、そのシナリオを実現するための「資金面の設計図」を描くための対話でもあります。
(3)ざっくりとした家計情報を整理する
あくまで“ざっくり”でOK。今の状況を大まかに把握しておくだけで、相談がスムーズになります。以下のような項目を目安にしてみてください。
項目 | 内容例 |
---|---|
収入 | 給与明細、手取り月収、ボーナス |
支出 | 家賃やローン、光熱費・食費などのおおまかな内訳 |
資産・負債 | 貯金残高、住宅ローン残高、投資資産など |
保険 | 加入している保険の証券や保障内容 |
年金 | ねんきん定期便、iDeCoや企業年金の状況 |
※もちろん、これらが全部揃っていなくても大丈夫です。ヒアリングを通じて、私たちが一緒に整理しますので、構えずにお越しください。
LFCの相談の流れ ― 初回面談で「気づき」と「方向性」を得る
Life & Financial Clinic(LFC)では、最初のご相談として「トライアル相談(FP初回面談)」をご用意しています。これは、無理に契約を勧める場ではなく、あなたの課題を整理し、将来設計の第一歩を踏み出す対話の場です。
【STEP1】課題の棚卸し(ご相談内容のヒアリング)
「何に困っているのか」「どんな将来を望んでいるのか」。
まずは、現在の状況や気になっていることをじっくり伺います。
教育費・住宅・老後資金・家計の見直し・保険・投資・相続…。
どんなテーマでも、まずは“話して整理する”ことが第一歩です。
【STEP2】基本的な資金計画のイメージをご提示
ヒアリングの内容をもとに、シンプルなライフプランの概算シミュレーションを行います。
これにより、今後のお金の流れや、資金面の「安心」「不安」が可視化されます。
- 今の暮らしを続けたら将来はどうなる?
- 教育費や老後資金に足りない部分はある?
- いま優先して考えるべきテーマは?
といったことが、視覚的にわかるようになります。
【STEP3】課題の整理と解決アプローチの方向性
シミュレーション結果を踏まえ、“今後、どこをどう整えていくべきか”という全体像を共有します。
- 家計改善をすべきか?
- 保険の見直しが必要か?
- 老後資金の準備は十分か?
- 投資やiDeCoは取り入れるべきか?
複数の課題がある場合も、優先順位を一緒に整理します。
【STEP4】今後の進め方をご提案(必要に応じて)
本格的なシミュレーションや制度活用の設計をご希望される場合は、継続相談プラン(有料)をご案内します。ただし、無理な勧誘は一切ありません。
「今日は話を聞けただけで十分」「まずは持ち帰って考えたい」という方も多くいらっしゃいます。安心してご相談ください。
まずは“自分のことを話してみる”から
LFCのトライアル相談は、あなたの人生を数値で判断するものではありません。
数字と想いの両方を大切にしながら、“どう生きていきたいか”を一緒に描いていくことが、私たちの役割です。
相談の第一歩は、“自分と向き合うこと”から
「なんとなく不安だけど、誰に聞けばいいのか分からない」
「もっとちゃんと準備してから…」と、つい相談を先延ばしにしてしまう方も少なくありません。
けれど、不安や迷いを“誰かに聞いてもらう”という体験自体が、すでに大きな前進なのです。
私たちが向き合っているのは、数字だけではありません。
将来への漠然とした不安、家族との価値観の違い、お金に対する感情――それらすべてを丁寧に受け止めながら、人生の歩み方を一緒に見つめていくことが、FPとしての本質だと考えています。
ライフプランは、まさに人生そのものの設計図。
だからこそ、FP相談の場は“正解を出す場所”ではなく、“あなたの想いと未来を言葉にする対話の場”でありたいと、私たちは願っています。
まとめ:準備に迷ったら、この3つから
「何から始めればいいか分からない」と感じたら、まずは次の3つだけ取り組んでみてください。
- いま気になっていることを、思いつくままメモしてみる
- 将来どんな生活を送りたいか、理想のイメージを言葉にしてみる
- ざっくりで構わないので、現在の収支や保険の状況を一度見直してみる
たったこれだけでも、あなた自身の暮らしを俯瞰して見ることができ、相談の第一歩として十分な“地図”が描かれ始まります。
自分と向き合い、未来を見つめる。その準備は、ほんの小さな気づきから始まります。
▶ 次回予告
共働き子育て世帯のFP相談 ― 教育費と住居費、どう備える?
住宅ローンと学費の“ダブルパンチ”に、家計はどう対応すればよいのか?
ライフイベントが重なりやすい世帯に向けた、シミュレーション実例と対策をお届けします。
▶ ご相談のご案内
「ちょっと話を聞いてほしい」「まずは自分の状況を整理したい」
そんな気持ちが芽生えたときが、FP相談のベストタイミングです。
Life & Financial Clinicでは、初回面談(トライアル相談)を通じて、あなたの想いや不安を丁寧に伺い、将来に向けた資金計画の第一歩をお手伝いしています。
押し売りや商品提案は一切ありません。
安心して、あなたのペースでご相談いただけます。
▶ トライアル相談のお申し込みはこちらから(お問合せ・申込)
(執筆:ファイナンシャルプランナー 平野 泰嗣)
この記事を読んで、家計の見直しに興味を持たれた方は、LFCにお問い合わせください。LFCでは、家計の現状分析や目標設定、資産運用や保険の提案など、あなたのライフプランに合わせた家計の見直し相談を行っています。
私たちは、あなたの幸せな人生を実現するためのパートナーとして、全力でサポートします。FPによる家計見直し相談に興味を持たれた方は、ぜひFPオフィスLife & Financial Clinicの「トライアル相談(初回面談)」をご利用ください。トライアル相談では、お客様のお金の悩みや目標に対して、簡単なシミュレーションとアドバイスを提供します。