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コラム

8月の家計管理ガイド:夏を楽しみながら、家計を守る賢い工夫

カテゴリ: 初めてのFP相談 公開日:2025年08月02日(土)
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8月は、旅行や帰省、夏休み中の子育て支出に加え、冷房費や台風対策など家計の出費が増えやすい月。本記事では、「楽しむ支出」と「備える支出」の両立をテーマに、家計を前向きに整えるための5つの実践ポイントを紹介します。夏後半の過ごし方を見直すとともに、家計の“中間決算”で年末への準備も始めましょう。

 

レジャー・帰省でかかる“夏の特別支出”を見える化

夏の旅行や帰省には、交通費・宿泊費・外食費・お土産代など、思っている以上にさまざまな出費がかさみます。特に8月は、お盆や長期休暇といった“特別なイベント”が多く、普段の生活費とは別枠で予算を組む必要があります。

 

まずは、「今月いくら使えるのか」「どこにお金を使いたいのか」をざっくりでもよいので書き出し、全体像をつかんでおきましょう。見える化しておくことで、予定外の出費や使いすぎを防ぐことができます。

 

  • 交通費や宿泊費は、早めの予約や早割プラン、旅行サイトのキャンペーンなどを活用してコストを削減
  • スマホのメモや家計簿アプリで「使った金額」や「カテゴリ別の支出」を即時に記録し、見える化を習慣に
  • クーポン、地域支援の観光キャンペーン、ふるさと納税の返礼品(食材・体験チケットなど)も活用して賢く節約

 

レジャーや帰省は、家族の思い出作りに欠かせない大切な時間です。だからこそ、予算オーバーで後悔しないよう、「計画的に楽しむ」という視点が、夏の家計管理のカギになります。

 

 

夏休みの子育て支出を“学びと体験”に変える

夏休みは、子どもにとっての成長のチャンスであり、保護者にとっては支出が増える季節でもあります。学童保育や習い事の追加、自由研究の材料費、おやつ代、外出費など、日々の生活では見過ごしがちな出費が積み重なっていきます。

 

そんな時期だからこそ、支出を「削る」ではなく、「意味のあるものに変える」発想が大切です。少しの工夫で、費用を抑えつつ、子どもにとっても有意義な夏にすることができます。

 

  • 自由研究は、家にあるものや100円ショップでそろう素材を活用し、「身近なテーマ」「観察型」など手間もお金もかけすぎない工夫を
  • 図書館の読み聞かせ会、科学館の特別展示、自治体の無料イベントやワークショップなどを積極的にスケジュールに組み込む
  • 夏祭りや花火大会など、地域の季節イベントを「家族の思い出づくり」として取り入れることで、“お金をかけない非日常体験”が可能に

 

「節約しなきゃ」と構えるよりも、支出を「学び」や「体験価値」に変えていく視点が、子育てと家計を両立するコツ。心に残る体験を通して、親子ともに豊かな夏を過ごしましょう。

 

 

猛暑で増える冷房・水道代に“省エネの工夫”

8月は連日の猛暑日となることが多く、冷房やシャワーの使用頻度が一気に高まります。その結果、電気代・水道代が急増し、家計に重くのしかかることも。無理に我慢して体調を崩すのではなく、快適さを保ちつつ、仕組みや行動の工夫で自然に節約することが大切です。

 

  • エアコンは、フィルターの定期的な掃除に加え、サーキュレーターや扇風機を併用して冷気を循環させ、設定温度を上げても快適に
  • 室内温度の上昇を防ぐには、遮熱カーテンやすだれ、断熱シートなどを活用して、日差しそのものをシャットアウト
  • 洗濯はできるだけまとめて行い、シャワーは節水ノズルを使って短時間で済ませるなど、日常動作を少し見直すだけで効果的
  • お風呂の残り湯は、掃除やバケツでの洗濯に再利用するなど、水の“二次利用”を工夫して資源を有効活用

 

「冷房=ぜいたく」「水を使いすぎ=悪い」という発想ではなく、体調を守るために必要な設備は、安心して使うという意識が前提です。そのうえで、効率的にエネルギーを使うことで、快適さと家計の両立を実現しましょう。

 

 

台風・大雨シーズンに備える「家計の防災力」

8月は、毎年のように台風や豪雨による災害リスクが高まる時期です。防災対策というと「命を守る行動」と捉えがちですが、実はそれだけでなく、「予期せぬ出費から家計を守るリスク管理」としても非常に重要です。備えがあるかないかで、被害時の金銭的な負担や精神的なストレスが大きく変わってきます。

 

  • 食品・飲料・衛生用品などの備蓄品は、賞味期限や使用期限を意識したローリングストック方式で定期的に入れ替え、無駄なく管理
  • 停電に備えて、懐中電灯や乾電池、ソーラー式モバイルバッテリーなどの電源確保グッズも常備しておく
  • 火災保険や地震保険、自動車保険など、現在の保険契約内容が災害時にどこまで対応できるかをこの機会に確認し、見直しや補償の追加も検討
  • 台風による車両の水没、浸水被害、ガスや水道の停止などを想定し、家族内で対応マニュアルを共有しておく

 

「もしも」の時に慌てず、冷静に対応するためには、心構えと同時に“モノ”と“お金”の備えが欠かせません。夏のレジャーで忙しくなる時期だからこそ、8月の前半にチェックを済ませておき、安心して夏後半を迎える準備を整えておきましょう。

 

 

夏の終わりに“お金の中間決算”を

8月は、レジャー、帰省、冷房費などの特別支出が重なり、年間の中でも特に支出が膨らみやすい時期です。だからこそ、月末のタイミングを「家計の中間決算」と位置づけ、今の支出状況や貯蓄の進み具合を一度見直しておくことが、年末に向けた家計管理のカギとなります。

 

  • ボーナスの残りや使い道を、レシートや家計簿アプリで振り返り、「必要な支出」と「流出したお金」のバランスをチェック
  • 新学期に向けた学用品や制服、通学定期代などの準備費用を早めにリストアップし、支出時期を想定しておく
  • ふるさと納税の使い道を再検討し、上半期の収入と控除枠を踏まえて予算配分を調整することで、年末の駆け込みを回避

 

夏が終わる前に、あえて一度立ち止まり、「収支」「使途」「今後の予算感」を整理しておくことで、秋以降の計画もスムーズに。気づいたら年末…とならないよう、この8月末に“ひと呼吸”を入れることが、家計の安定につながります。

 

 

おわりに|“楽しむ”と“整える”のバランスを

8月は、家計にとって「1年でもっとも出費が増えやすい月」と言われることもあるほど、特別な支出が集中するタイミングです。旅行や帰省、イベントなど“楽しいお金”が多い一方で、冷房費や台風対策といった“必要なお金”もかさみます。それだけに、「楽しむだけでなく、どう整えるか」という視点がより重要になります。

 

節約一辺倒にならず、家族の思い出や体験にこそ価値があるという視点を持ちながら、使うところには使い、抑えるところは工夫する。そんな予算との付き合い方が、心地よいバランスを生みます。

 

暑さに振り回されず、支出に後悔しないために――。この8月は、心と家計の両面を整える“ひと月”として過ごしてみませんか。秋以降へのよい流れをつくるきっかけになります。

 

(執筆:ファイナンシャルプランナー 平野泰嗣)

 

 

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