増加する闇バイト強盗!あなたの家と家族を守る防犯3ステップ
闇バイトを利用した強盗事件が増加する中、家庭の防犯対策が重要になっています。本記事では「侵入前」「侵入時」「侵入後」の3段階で取るべき対策を解説。令和7年度に実施が予定されている、東京都の防犯機器補助制度の活用や、日常の習慣を見直すことでリスクを軽減できます。特に、異常を感じた際には速やかに避難し、110番通報を最優先することが鍵となります。
闇バイト強盗の現状と危機感
近年、闇バイトを利用した強盗事件が深刻な社会問題となっています。首都圏を中心に、個人情報を基にした「闇リスト」によってターゲットを絞り、高齢者世帯を狙った犯罪が増加しています。実際に、私の住んでいる市内でも強盗事件が発生し、「他人事ではない」という危機感が募りました。警察官や業者を装ったり、ネットを活用して情報収集する手口が巧妙化しており、私たちの生活はより一層の防犯意識が求められます。
東京都の防犯機器補助制度
こうした状況を受け、東京都では個人宅の防犯対策を強化するため、防犯機器の購入費用を補助する制度が令和7年度に導入する予定です。防犯カメラやカメラ付インターホンの購入費用の一部が補助(購入費の2分の1、上限2万円)されるため、経済的負担を軽減しながら効果的な防犯対策を講じることができます。詳しくは東京都の公式サイトを確認しましょう。
侵入前の対策:家を狙わせない環境づくり
防犯対策は「侵入前」「侵入時」「侵入後」の3つの段階で構築することが効果的です。まず、「侵入前」の対策として、不審な電話や訪問への警戒が必要です。迷惑電話防止機能付きの固定電話を利用したり、録画機能付きのドアホンを設置することで、直接の接触を避けることができます。警察官や業者を名乗る訪問者には必ず身分証明書の提示を求め、不審な場合は玄関を開けないことが重要です。
また、個人情報の管理にも注意を払い、郵便物や明細書はシュレッダーで処理することで、家族構成や資産状況を知られるリスクを軽減できます。さらに、防犯カメラやセンサーライトを導入することも有効です。また、対策が施されていることをステッカーなどでアピールするのも効果的です。
侵入時の対策:防犯設備で犯罪を防ぐ
次に、「侵入時」の対策として、物理的な防犯強化が求められます。防犯カメラの設置は犯罪抑止に有効ですが、録画機能に加え、人感センサーで光や音を発する機能があるものを選ぶと、より効果的に侵入者を牽制できます。
また、シャッターや面格子の設置、窓ガラスには防犯フィルムを貼り、ドアには補助錠を追加することで、侵入に時間がかかる状況を作り出し、犯行を諦めさせることができます。これにより、犯罪被害のリスクを大幅に低減できます。
侵入後の対応:身を守るための行動
最後に、「侵入後」の対応も考慮しなければなりません。異常を感じた際には、侵入者を直接確認しに行くのではなく、すぐに安全な部屋に避難し、110番通報を最優先することが大切です。
特に、内鍵のある部屋を確保しておくことで、身の安全を守る時間を稼ぐことができます。また、緊急時には強力なライトを使用し、侵入者の視界を奪うことで逃げるチャンスを作ることも有効です。冷静な判断と迅速な行動が、安全確保の鍵となります。
防犯対策の重要性と実践
防犯対策は、特別な機器や設備だけに頼るのではなく、日常の習慣を見直すことが重要です。また、迷惑電話防止機能付きの電話を導入したり、窓に防犯フィルムを貼るなど、できることから始めることで、犯罪リスクを減らすことができます。
「自分は大丈夫」と油断せず、家族と住まいを守る意識を高めることが、安全な生活への第一歩となります。
(執筆:ファイナンシャルプランナー 平野泰嗣)