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コラム

日経平均株価最高値を更新、バブル崩壊から毎月1万円積み立てたら1000万円に!

カテゴリ: FP夫婦のふたり言 公開日:2024年02月23日(金)
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日経平均株価3万9098円、バブル後最高値を更新!

2月22日の東京株式市場で、日経平均株価は3万9098円68銭をつけ、バブル崩壊前の1989年末につけた3万8915円87銭を約34年ぶりに更新しました。

 

1989年末に389万円を日経平均株価に仮に投資をしたとしたら、約34年かけてようやく元本を取り戻したということになります。今の50代後半以降の人は、バブル崩壊の印象が強く残っていて、「投資はもうこりごりだ」とおっしゃる人も多いです。

投資は、安い時に買って、高い時に売れば利益を得られますが、それを予測するのは難しいです。1989年末に投資をした人も「もっと上がるだろう」と思って投資をしたはずです。

 

短期間で利益を上げるために、安値・高値を予測することは難しいです。ところが投資というと、まとまったお金を一時に投資をするイメージを持たれる人が多く、価格変動があるというリスクに対して及び腰になってしまうようです。

バブル崩壊後も毎月1万円投資で1000万円に!

以下のグラフは、1989年末から2024年2月22日までの日経平均株価の推移と毎月1万円ずつ日経平均株価の指数に連動する投資信託に投資をした場合の平均購入単価の推移です。バブル崩壊後の大暴落に合わせて平均購入単価も下がり続け、直近10年の価格上昇トレンドに入ってから緩やかな上昇に転じています。

 

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以下のグラフは、日経平均株価に毎月1万円の積立投資をした場合の評価額(青色)と損益額(黄色)の推移です。赤の点線は投資元金の推移(毎月1万円)です。1989年末から411ヵ月、毎月積立投資を行った場合、投資元本411万円に対し、2月22日時点の評価額は1,042万円で値上り益631万円となります。

 

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いかがでしょうか? 「失われた30年」と言われていた時代にも、日経平均株価に毎月1万円コツコツ積立投資をしていれば、1989年末から2024年2月22日の約34年で153%(年率換算4.5%)の運用を実現できていたのです。

 

投資の基本は、長期投資・積立投資

最近、投資関連の情報をいろいろ見ていると、「ここ最近の株価は異常だから気を付けた方が良い」とか、「バブルの時とは違って、企業の実態を表した株価だから大丈夫」とか、さまざまな意見が飛び交っています。けれども、20年30年という長い目で見れば、積立投資を継続する限りにおいては、過去の実績を参考にすれば、あまり影響がないことと言えるでしょう。

 

2024年1月から新NISA制度が始まり、資産運用を始めようかと迷っている人は、長期投資・積立投資を基本に投資による資産形成の第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?

 

※なお、投資は国際分散投資も重用です。本記事では積立投資の効果を示すために日経平均株価の指数データを用いていますが、日経平均株価(日本株)を推奨するものではありません。また、本記事は、情報を提供することのみを目的とし、投資判断は自己の責任によって行ってください。
※「日経平均株価指数」の著作権は日本経済新聞社に帰属します。本記事のグラフ作成に用いたデータは、「日経平均アーカイブ/ヒストリカルデータ」より入手しています。


ファイナンシャルプランナー 平野泰嗣

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