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コラム

AIとともに賢く家計管理:ChatGPTの活用法

カテゴリ: コンシェルジュ通信 公開日:2023年05月17日(水)

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AIと家計管理の新たな可能性

家計簿をつけることは、節約や貯蓄、投資など、お金の管理にとって非常に重要です。けれども、家計簿をつけるのは面倒だと感じる人も多いでしょう。毎日の支出を記録したり、収入と支出のバランスを確認したり、目標や予算を設定したりするのは、時間や労力がかかります。

 

そこで、AI(人工知能)の力を借りてみませんか?最近話題のAIチャットボット「ChatGPT」は、私たちの家計を管理するための強力なツールになります。ChatGPTは、自然な言葉で会話しながら、あなたの質問に答えたり、アドバイスをしたり、レポートを作成したりします。ChatGPTは、私たちの家計に関する様々な情報を分析し、最適な提案をしてくれます。

 

この記事では、ChatGPTの基本的な説明と、家計を管理するための利用方法について解説します。一般消費者にとって、AIがどのように役立つのか、また、どのように使い始めるのかを簡潔に紹介します。

まずは基本、ChatGPTとは何か?

ChatGPTとは、「オリジナルのテキストを生成することができる人工知能ツール」です。対話型のサービスで、質問に答えてもらうことも、クリエイティブなプロンプトを入力すること(「海を背景にしたビジュアルエフェクトの作り方は?」とか)もできますし、詩や歌、エッセイ、短編小説、コードなどを書いてもらうこともできます。

 

ChatGPTは、「GPT-4」という最新の大規模言語モデルに基づいています。「GPT-4」とは、「インターネット上に存在する膨大なテキストデータから学習し、自然言語処理(NLP)という分野で高い性能を発揮するAI技術」です。「GPT-4」は、「文法や単語の意味だけでなく、文脈や背景知識も理解し、論理的かつ創造的な文章を生成することができる」とされています。

 

ChatGPTは、「OpenAI」という非営利団体が開発したもので、「OpenAI」のアカウント登録さえすれば誰でも無料で利用できます。日本語や英語だけでなく、さまざまな言語に対応しています。

ChatGPTを家計簿管理に活用する方法

ここでは、ChatGPTがどのように家計の問題解決に役立つか、具体的な事例を紹介します。

 

 

 ◇事例1:節約方法(入門編)
 
 「毎月赤字で困っています。どうすれば節約できますか?」このような質問に対して、

 

「毎月赤字だと大変ですね。節約する方法はいくつかありますが、まずは支出を減らすことが重要です。支出を減らす方法としては、
・食費や交際費など必要最低限以外の出費を控える
・光熱費や通信費など固定費を見直して安いプランやサービスに切り替える
・不要なものは売ったり処分したりして持ち物や収納スペースを減らす
……などがあります。

 

また、収入を増やす方法も考えましょう。収入を増やす方法としては、
・副業や在宅ワークなどで収入源を増やす
・資格やスキルを身につけてキャリアアップする
・貯金や投資などでお金が働くようにする
などがあります。

 

これらの方法を試してみてください。あなたの家計状況が改善されることを願っています。」
……このような回答が返ってきます。

 

「ありきたりな回答だな」と思われる方も多いかと思いますが、例えば、「食費を抑えるアイデアを10個挙げてください」と質問すると、

 

・メニュープランニング
・まとめ買い
・季節の食材を利用する
・自炊を増やす
・ランチを自分で作る
・割引商品を利用する
・無駄な食材を使い切る
・コストパフォーマンスの良い食材を選ぶ
・食費の予算を立てる
・クーポンやセールを活用する
……などのアイデアが出てきます。各アイデアに対して、簡単な説明がついてきます。

 

「他にアイデアがあれば教えてください」とさらに質問することもできます。

 

・食材の保存方法を工夫する
・大量調理をする
・自分でスナックを作る
・水を飲む
・栄養価の高い食材を選ぶ
・食品廃棄物を利用する
・買い物リストをつくる
・食事の時間を規則正しくする
・家庭菜園を始める
・食事のポーションコントロールをする
……など、アイデア出しをしてくれます。

 

さいごに、「これらのアイデアのうち、効果の高いアイデアを順番に5つ挙げてください」と質問すると、

 

「全てのアイデアが個々の生活スタイルや習慣によって効果が変わりますが、一般的に以下のアイデアが特に効果的とされています:
1. 自炊を増やす: 外食やテイクアウトに比べて、自炊の方が大幅にコストを抑えることができます。また、自炊は健康的な食生活を維持するのにも役立ちます。
2. メニュープランニング: 週間または月間のメニューを計画することで、必要な食材だけを購入し、無駄遣いを防ぐことができます。
3. 食費の予算を設定する: 予算を設定することで、無駄な出費を抑え、節約の目標を明確にすることができます。
4. まとめ買い: 長持ちする食材や消耗品をまとめて購入することで、単価を下げることができます。
5. 季節の食材を利用する: 旬の食材は新鮮で価格も安いため、質の良い食材をリーズナブルに手に入れることができます。
これらのアイデアを組み合わせることで、更に大きな節約効果を得ることができます。」
……と回答してくれます。

 

ここまで突っ込んで質問してみると参考になるアドバイスが見つかるかもしれません。

私は、個人的には細かな家計節約のアドバイスは行っていませんが、食費節約のためのアドバイスを求められて、すぐにここまでのアイデアをアウトプットできるかどうかは自信はありません。AIでアウトプットされたものを見て、そういえばこんな例もあるといった感じて出てくるかもしれません。

 

 

 ◇事例2:投資方法(応用編)
 

「投資初心者です。どんな投資商品がおすすめですか?」このような質問に対して、

 

「投資初心者さんですね。投資商品はさまざまありますが、初心者さんにおすすめするものは、
・リスクが低く安定した利回りが期待できる国債や定期預金
・分散投資が容易で手数料が安いインデックスファンドやETF
・将来の成長が見込まれる分野やテーマに関連する株式やファンド
などがあります。

投資商品を選ぶときは、自分の目的や期間、リスク許容度などを考慮してください。また、投資には元本割れの可能性がありますので、損切りや利確のタイミングも決めておくと良いでしょう。
投資は自己責任ですが、ChatGPTはあなたの投資に関する質問に答えることができます。気軽に聞いてください。」
……このような回答が返ってきます。

 

もっと、具体的に「1000万円の現金があります。これから資産運用を始めたいと思いますが、目標利回りを5%程度を目指す場合、どのようなポートフォリオを組むと良いですか?」という問いに対して、

 

「5%の年間リターンを目指すポートフォリオを組むためには、リスク許容度、投資期間、マーケット状況などのさまざまな要素を考慮に入れる必要があります。ただし、以下にいくつかの基本的なアプローチを示します。
・株式と債券のバランス
・分散投資
・ETFsとインデックスファンド
・再投資

ただし、これらは一般的なアドバイスであり、個々の金融状況や目標により最適な戦略は変わります。具体的な投資の決定をする前に、金融アドバイザーに相談することをお勧めします。また、投資は必ずしも予想通りのリターンを得られるとは限らず、元本を失うリスクもあります。したがって、投資を行う前に十分にリスクを理解することが重要です。」
……と回答してくれます。

 

この後、いろいろな質問の投げかけを行うことによって、以下のような、ポートフォリオの提案を導き出すことも可能です。

 

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※チャットの結果は、最新のデータを参照させながら作成するので、ここでは、そのプロセスは省略します。また、コラム用に作成したものなので、アウトプットのイメージとして参考にしていただければと思います。尚、シャープレシオはリスクフリーレートを0.97%(3か月米国トレジャリービルの収益)として計算しています。

 

また、提案の最後には、
「投資は将来の市場の動向を正確に予見することは不可能であり、過去のデータに基づく予測は将来の結果を保証するものではありません。したがって、投資を行う際は、自身の投資目標、リスク許容度、投資期間等を考慮した上で、適切な資産配分を行うことが重要です。また、定期的なポートフォリオの再評価と必要に応じた調整も重要な投資のプラクティスです。」
……といったアドバイスもしてくれます。

まとめ:ChatGPTで家計管理をスマートに!

 この記事では、AIチャットボット「ChatGPT」の基本的な説明と、家計簿を管理するための利用方法について解説しました。ChatGPTは、自然な言葉で会話しながら、あなたの家計に関する様々な情報を分析し、最適な提案をしてくれます。ChatGPTは無料で利用できるので、ぜひ試してみてください。ChatGPTとともに、賢く家計を管理しましょう。

 

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(執筆:ファイナンシャルプランナー 平野泰嗣)

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