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介護で困らないために〜押さえておきたい介護のポイント(第8回)

介護にかかるお金の準備の仕方

介護にかかるお金、どう備える?

  前回(第7回)、介護費用の自己負担額が全国平均で月額約4万円と紹介しました。年金生活をしている方にとって、毎月4万円というのは、決して楽ではないと思います。介護の度合いによっては、さらにかかるかもしれない介護費用…今から少しずつ準備を始められると安心です。

 

民間保険会社の介護保険は、公的介護保険とどう違う?

 一般的な備え方としては、貯蓄がありますが、生命保険会社や損害保険会社等による介護保険に加入する方法もあります。保険会社による介護保険は、公的介護保険の現物給付(サービス等)と異なり、所定の要介護状態になった場合に現金が受け取れる、現金給付です。また、公的介護保険は、「加入できるのが40歳以上」「65歳未満の人は、特定の疾病が原因でないと介護サービスを受けられない」といった年齢制限がありますが、保険会社等の介護保険には、そのような年齢制限はありません(加入できる年齢は、保険会社により異なります)。65歳未満で、ケガ等により要介護状態になってしまった場合に備えるため、保険会社等の介護保険に加入する人もいます。

 

民間保険会社の介護保険のしくみ

 保険金(年金・一時金)の受取方法には、大きく分けて(1)一時金(介護一時金)を受け取る、(2)年金(介護年金)を受け取る、(3)一時金と年金の両方受け取る、の3種類があります。給付要件は、保険会社によってさまざまですが、主に(表1)のようになっています。

 

給付要件

 

 このほか、保障を受けられる期間(保険期間)が、一定期間(10年など)や一定年齢まで(80歳など)の「有期タイプ」か、一生涯保障される「終身タイプ」か、の違いがあります。また、保障期間内でも、介護年金が受け取れる期間に制限がある「有期タイプ」と、亡くなるまで介護年金がもらえる「終身タイプ」があります。

 

契約の仕方

 大きく分けて3つ方法があります。(1)主契約として、介護保障を中心とした単独の介護保険を契約する方法、(2)他の保険の特約として介護保障を追加する方法、(3)終身保険などの保険料払込が完了した時点(60歳など)で、その保険を介護保障に変更する方法、です。(1)単独の介護保険を契約する場合のイメージは、(表2)をご覧ください。この例では、生きている間に所定の要介護状態になると年金や介護一時金がもらえ、亡くなった場合には死亡保険金が出る、というものですが、介護一時金や死亡保険金がないものもあります。

 

介護保険の例(保障内容と保険料)

 

 一般的に、主契約として加入する介護保険は、終身保障のものが多いですが、特約として付ける場合は、単独の介護保険よりも保険料が割安です。けれども、終身保険など別の主契約と併せて加入するため、特約のみで加入することはできません。また、特約の場合は、介護保障期間や介護一時金(年金)を受け取れる期間が限られているものが多いようです。保障内容を多くすると安心感はありますが、保険料も高くなってしまいます。自分や家族がどのような介護保障を望むのか、慎重にご検討ください。

 

介護医療保険料控除を賢く活用

 急速な高齢化に伴って、将来、介護に要する自己負担額が増えることも予想されます。国としても、民間の介護保険を活用する方法を後押しするべく、2012年1月に「介護医療保険料控除」が創設されました(表3)。

 

生命保険料控除の種類

 

 2012年以降に契約する介護保険の保険料は、介護医療保険料控除の対象となります。貯蓄とは別に介護費用を準備したいという方は、保険料控除の対象となる介護保険を活用するのも良いでしょう。介護保険は、取り扱う保険会社によって、保障内容が異なります。また、保障期間や保険料払込期間、保険金(年金)の額・受取期間等によって保険料も変わります。複数の保険を比較して検討されることをお勧めします。

 

地域通貨・時間通貨という資産づくり

 貯蓄や介護保険とは全く異なりますが、地域通貨・時間通貨というものがあります。これは、地域で暮らす人々が、「お互い様」の精神で知恵や労力を提供し合うコミュニティを形成し、提供した労力(時間)をコミュニティ内で使えるポイントなどに換算して、交換し合うというものです。自分ができることで誰かを助け、自分がして欲しいことを誰かにしてもらう…例えば「近所のパトロールをして○○ポイントを貯め、そのポイントで介護の手伝いをしてもらう」というイメージです。(例)三鷹市「地域通貨みたかSeeds」、町田市「まちだ大福帳」など。お住まいの地域にも、こうしたコミュニティがあるかもしれません。興味がお有りの方は調べてみてはいかがでしょうか。

 

【お勧めサイト】

社団法人生命保険協会

「会員会社の情報」→商品情報「生命保険かんたんナビ」 必要な保障や保険種類から保険会社ごとの商品を調べることができます。

地域通貨 さわやか福祉財団

公益財団法人さわやか福祉財団が運営する地域通貨・時間通貨〜ふれあい・支え合いのきっかけづくり〜を支援するサイト。「関連資料」で国内における地域通貨(一部)を調べることができます。

 

 

 LFCでは、介護される側、介護する側の両方の視点で、ライフプランとマネープランを考えながら、介護を含めた安心したセカンドライフづくりのお手伝いと、その計画を実行するお手伝いをしています。

【参考:LFCのライフプラン総合診断

 

第7回:介護に必要な用具や住宅の改修】   【第9回:介護にかかるお金と公的介護保険

 

※本コラムは、警視庁機関紙「自警」(平成24年6月号)に寄稿したものを一部加筆・修正したものです。

 

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