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コラム

キャッシュレス決済と還元ポイントとの賢い付き合い方が家計運営のカギ

カテゴリ: コンシェルジュ通信 公開日:2020年09月01日(火)
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2019年10月1日の消費税増税による景気の落ち込みを緩和するために実施された、キャッシュレス・消費者還元事業が6月30日をもって終了しました。新型コロナウイルス感染拡大防止としてもキャッシュレス決済が推奨されましたが、利用実績はどうだったのでしょうか。

 

経済産業省公表データによると、6月11日時点の加盟店登録数は約115万店で制度開始時の約50万店から2倍強に増加。2020年3月16日までの決済金額は約7.2兆円で還元額は約3千億円とのことでした。内訳を見るとクレジットカード64%、QRコード7%、その他電子マネー29%で、1回当たりの利用金額はクレカ4600円、QR900円、その他1100円でした。比較的大きな買い物はクレカ、コンビニなどの少額の買い物はQR等に使い分けられたようです。

 

私たちLFCでも制度開始時からクレカ決済を導入しましたが、当初の利用率は3分の1くらいで、キャッシュレス決済が浸透し出した年明け以降は8割位に増えました。私(泰嗣)もはじめはドキドキしながらコンビニでクレカを利用していたのですが、慣れてしまうと、小銭を数える必要もなく、会計もスムーズ、自動家計簿を利用しているので、家計簿づけの手間も省け、そしてポイントも還元され、良いことづくしです。銀行のATMから現金を引き出す頻度もずいぶん減りました。

 

たくさんのカードやQR決済アプリを駆使してまで、ポイントを稼ぐことは時間対効果を考えるとお勧めはしませんが、カードごとのポイント還元率の違いを意識する必要はあると思いました。日用品の買い物、通販サイト、交通機関などシチュエーションごと、あるいは家計支出項目の内、支出額の多いものが有利になるようにカードやQR決済アプリを選択すると良いでしょう。支出の見直しもそろそろ限界に近づいているし、預金金利も相変わらず0金利という状況で、ポイント還元の差1%は、大きいと言えます。

 

新しくクレカを作る場合は、カードブランドの選択も重要です。私は、最近、メインのクレカを変えました。ポイント還元率もそうですが、何よりも使えないお店が増えたからです。加盟店側がカード会社に払う手数料が1%くらい高いので、そのカードブランドの導入を避けるためです。

 

また、一度、クレカやQR決済アプリを選択したら、あまり、ポイントを貯めることに意識しないことも大切です。例えば、某コンビニのアプリを入れ、ポイントがお得になるクーポンにつられて、必要でない買い物をしてしまうのはありがちな失敗です。ポイントは、使うまでは割引にならないので、すぐに使ってしまった方が良いでしょう。ポイントを貯めるのであれば、最近、注目され始めたポイント投資を利用するのも良いでしょう。ポイント投資とは、その名の通りポイントで投資することで、投資ができる金融商品としては、株式投資や投資信託、ロボアドバイザー、クラウドファンディング等があります。

 

2020年9月から選択した決済サービスの利用金額の25%(上限5000円)が還元されるマイナポイントが始まります。キャッシュレス決済との付き合い方、還元ポイントを賢く利用することは、今後の、家計運営の中で重要な視点となるでしょう。

 

(執筆:ファイナンシャルプランナー 平野泰嗣)

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※ニューズレター「暮らしと資産のコンシェルジュ通信・2020年真夏号」より(一部改編)

 

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